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初冬の東北花巻温泉旅行 (2002年11月30日(土)〜12月1日(日))

友達と東北岩手県の花巻に旅行してきました。
お宿は、混浴露天風呂で知られる大沢温泉山水閣。豊沢川の渓谷沿いに位置し、湯治場の雰囲気を残す落ち着いた雰囲気のお宿でした。

 
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湯治場の雰囲気が残る山の温泉
お部屋の窓の下は渓谷
お部屋で山本由美子さんと
ロビーで
お夕食
仲居さんも一緒に

お食事も、変に気取らず地場の食材を生かしたいお料理でおいしかったです。お湯は、肌がツルツルに滑らかになるアルカリ泉です。
いわゆる「美人(になる)湯」ですので、私は混浴露天風呂と内湯、それぞれ2回、せっせと計4回入りました。混浴露天風呂は川沿いに細長く伸びた広いお湯船でとても気持ち良かったです。

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透き通るような青い空に、真っ白な雪を被ってそびえる山々

2日目の夜明け方、内湯の露天風呂に浸かりながら眺めた、冴え冴えとした冬の暁天にかかった鎌のように細い月と明けの明星がとても印象的でした。
朝になってもすばらしいお天気は続き、透き通るような青い空に、真っ白な雪を被ってそびえる岩手山や早池峰山を眺めながら、ワゴンタクシーで宮沢賢治の足跡を訪ねる旅に出かけました。

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宮沢賢治記念館にて
宮沢賢治記念館入館券
宮沢賢治記念館にて
銀河鉄道の夜のステンドグラス
記念撮影

まず、賢治とその作品の資料が展示されている宮沢賢治記念館へ。『風の又三郎』『注文の多い料理店』など、亡き母に賢治の作品の本を買ってもらったのは小学校3年くらいだったと思います。
特に『銀河鉄道の夜』は、星好きの子供だった私の夢を育んだ愛読書でした。

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「羅須地人協会」
黒板の文字は花巻農高の生徒さんが書いてるそうです
賢治先生は畑に行っていてお留守でした

次に賢治の別宅(仕事場)「羅須地人協会」が移築されている花巻農業高校(賢治が教員として在職した花巻農学校の後身)へ。建物の入り口の黒板には「下ノ畑二居リマス 賢治」と書かれていて、賢治の存在を身近に感じさせます。案内係を兼ねているタクシーの運転手さんの配慮で内部をゆっくり見学でき、この小さな家で賢治が「自炊農耕生活」を送り、有名な「雨ニモマケズ」の詩が生まれたことに思いをはせ、感慨深いものがありました。

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北上川の河畔
北上川の岸辺で
記念撮影

花巻空港の滑走路をトンネルで潜り抜け、賢治が「イギリス海岸」と名づけた北上川の河畔に向かいました。渇水時に川底に露出する泥岩の様子が、イギリスのドーバー海岸に似ているので、賢治がそう呼んだのだそうです。
私たちがここで目にしたのは、水量豊かにとうとうと流れる北上川の向こうに、真っ青に澄み切った冬空を背景に浮かんだ早池峰山の神々しい姿でした。たぶん生涯の思い出になるだろうすばらしい景色でした。
運転手さんのお話では、12月にこんな空気が澄むのは珍しく、かつ山々も例年になく早い冠雪で、私たちはとてもラッキーだったようです。

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花巻は「IHATOVO」の国

遠い少年の日を思い出させてくれた宮沢賢治の旅、久しぶりに仲間たちとのくつろいだ時間を楽しむことができました。
さて、次は、どこに行こうかな。